【死神】と呼ばれるセイ











【魔女】と呼ばれるアキ











【堕天使】と呼ばれるシンジ











【ジャッジメント】と呼ばれる組織の頂点に立つ三人が行った事件の一つ











使徒が来る一週間前の出来事だった











第二の人生は霊能力者!?



第十話「セイとマナの関係」



シュウジ
























「「ただいまー。」」


「「・・・・・・・・」」


四人は家に入っていくと其処には一人の少女が立っていた。


「お帰り〜〜♪セイ〜〜〜♪」


少女はセイに飛び掛る。

しかしセイはそれを受け止めようとはせずに避ける。



ズシャアアァァァァ!!!!



少女はその体制のまま地面にダイブした。


「だ、大丈夫!?」


アキは少女の体を心配して声をかける。


「うう〜〜〜、酷いよ〜〜避けるなんて。」


「いきなり飛び掛ってくるほうが悪い。」


セイは悪気0%のような感じで少女に言った。


「恋人のマナちゃんを受け止めないなんて・・・」


「恋人になったつもりは無い。」


「うえ〜〜ん、アキ〜〜セイが虐めるよ。」


「「(はあ・・・)」」


セイとマナのコント?にシンジとアキは思わず心の中に呟いてしまう。

これが毎日続けばため息もつきたくなってしまう。


「セイは私を助けてくれた、あの時私はセイに恋をしたの。

 だっていきなり抱きしめるんですもの〜」


「「「「・・・・・・・・」」」」


シンジとアキは呆然と、マイとセイは何考えているのかわからない。

マナの妄想は続く。


「その後私をベットに連れてって押し倒すんですもの〜♪

 そこで私の体を奪うんだから。」


マナは手を頬に当て体をクネクネさせている。


「最後だけ違う。」


セイは一応否定するがこの状態では何を言っても駄目という事を判っているのか、

その言葉だけ言ってマイと一緒に自分の部屋に入っていく。

もっともマイが勝手に着いて行ってるだけだが・・・・


「何でついてくるんだ?」


「・・・・・・・」


マイは何も言わず、相変わらずセイの裾を握っている。


「まあ、いいか。」


「良くないよーー!!」


マナはいつの間にか部屋に入ってきている。

シンジとアキは今頃嵐が過ぎてホットしている所だろう。


「セイは私と寝るの!!」


「お前はあのムサシって奴とでも寝てろ。」


マナの抗議にセイはマナの言葉を一刀両断した。


「あ、あれは違うんだってば〜〜」


マナは泣きそうになりながらある出来事を否定する。

セイとマナはこれでも元恋人である。

もっともマナにこのことを話せばもの凄い勢いで否定するだろうが・・・・・


「何が違うんだ?二人で抱き合ってキスまでしていたのにどう違うんだ?

 散々マナが、たまにはデートに誘ってよ、って言ったから誘ったのにそれを断ってムサシとデートしてたんだろ?」


セイは感情のこもっていない言葉でマナに言い放つ。


「だからアレは!!」


「いくら言い訳しても事実だ。」


セイはマナの言葉を聞こうともしなかった。


「さっさと出て行け。」


セイは殺気の放ちながらマナに言った。
























「アレは違うのに〜〜」


マナはセイの部屋から追い出されて今はシンジとアキと一緒にリビングいる。

この出来事はもう一ヶ月も続いている。


「でもマナの自業自得じゃないの、ムサシ君と一緒にデートするなんて・・・」


「だからアレは違うって!!」


「僕達に言ってもしょうがないでしょ。

 それにセイはそう思ってないよ。」


マナの心の叫びにシンジとアキは毎回手をやいている。

マナに頼まれセイの説得に行った事のある二人だが結果は当然駄目だった。

二人は根気よくセイの説得をしたのだがセイはまったく聞かず、

それどころか滅多に表に感情を出さないセイが怒りを露にし殺されかけたことがあった。

それ以来シンジとアキは説得をしていない。


「あれはムサシが強引に・・・」


「マナだって判っているんでしょ?セイ、今まで愛情を注いでくれたことない。

 マナが恋人になろう、って言った時セイ嬉しかったんだと思う。顔には出してなかったけど・・・

 初めて愛情を注いでくれた人が他の人とキスしているところなんて見たら誰でもああなるわよ。」


「・・・・・・・うん・・・・・・」


「でもセイがあんな意地っ張りだったなんて気づかなかったな。」


「最近出てきた感情じゃないの?自分には喜怒哀楽がない、って言ってたし。」


マナはアキとシンジの話を聞いてすっかり落ち込んでいる。


「でもさ、セイはマナのこと気にはしていると思うよ?

 あの女の子の名前、マイって言うんだよ?」


「え?それって・・・・・」


マナは女の子の名前を聞いて何か考え込んでいるようである。


「あ・・・」


マナは思い出したかのように無意識のうちに言葉を放ったようだ。

マナはセイと話していたことを思い出していた。
























*******************



「ねえセイ?」


「なに?」


「私達の子供の名前考えようよ〜〜」


「なんで?」


「だってセイとの未来考えるとつい考えたくなるのよ〜」


マナは体をくねらしている。


「・・・・・」


「だ・か・ら・考えようよ〜」


「・・・・・・マイ・・・・・・」


「え?」


「マナとセイを一文字づつ取ってマイ。」


「うん!!それいいよ!!!」


マナはセイに抱きつく。セイは動かずしっかりと受け止める。


「・・・・・」


「・・・セイ・・・」


マナは静かに目を閉じた。

そして次の瞬間ゆっくりと二人の顔が重なった。



**********************

























「・・・ナ、マナ!!」


「え?なに?」


「なにって、マナ泣いてるよ?」


「え?」


いきなり呆然とするマナを心配と思ったアキは声をかける。

おそらく生徒のことを考えているのだろうとシンジとアキの二人は思っていた。

マナは自分の知らない内に涙が流れていたことに気づかなかったようだ。

マナは指先で涙を拭きとりシンジとアキの二人に自分はもう寝るということを伝えて自分の部屋に戻る。

涙をふき取ったはずなのにまたマナの瞳から涙が零れ落ちる。

その涙は止まることはなく床に零れ落ちていった。


「マナ、大丈夫かな?」


「私達に解決できる問題じゃないわよ。

 あれは二人の問題だから二人が解決しなくちゃいけないのよ。」


シンジとアキはマナの涙に正直驚いていた。

マナは明るく元気というイメージが強かった。

マナは人前で泣くことはなく二人には初めての出来事だったのだ。

驚かないはずがない。


「そうだね、今僕らが考えてもしょうがないか・・・」


シンジは半ば自分に言い聞かせるように言った。


「(セイ、いい加減自分に素直になったらどうなんだ!?)」


過去の自分に似ているセイには自分と同じ道を踏んでは欲しくなかった。


「(このままじゃマナは壊れちゃうぞ!?)」


このままだとマナは死んでしまうかもしれない。

そしてそれをとめることが出来るのはセイしかいないということをシンジは正確に捉えていた。
























セイはその頃マイと一緒にベットの中にいた。

マイは寝ながらもセイの手をがっちりと掴んでいた。

そんな中セイは寝ておらず目線を天井に向けたままだった。


「・・・・・・・」


セイの表情は普段皆に見せる顔ではなく何やら複雑な表情をしていた。


「(・・・・・・こんなことなら感情なんて要らなかった・・・・・・・

  ・・・・・・・こんなにも苦しむなら要らなかった・・・・・・・)」


セイは上半身だけ起き上がった。

そして開いている左手を自分の目線に上げる。


「(・・・・・血に塗れた俺の手にはマナのことを捕まえておくことは出来なかった・・・・・・

  ・・・・・俺はやっぱり人間にはなれないのかもな・・・・・・・・)」


セイはふと実験させられていた時のことを思い出した。



お前は所詮作られた戦闘兵器なのだ!!



「(・・・・・あの研究員が言った言葉はあながち嘘じゃあなかったんだな・・・・・・・)」


セイは自虐的な笑いをする。


「(・・・・・これもマナの言っていた運命って奴なのかもな・・・・・・・・)」



クイクイ



物思いにふけているといつの間にかマイが起きていてセイの服を引っ張っていた。

マイはセイの顔をじっと見ていた。


「・・・・・寝るか・・・・・」



コク



セイの言葉にマイはうなずく。

セイは少しばかり救われた気がした。











自分の存在意義を見出せないセイ











自分の失態を悔やむマナ











それを傍観することしか出来ないシンジとアキ











何を考えているのかわからないマイ











使徒襲来まで後6日













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